会社で椅子取りゲームをするな
会社で人材採用してもすぐに退職することが続いていました。
コロナ前の人材不足の時代に、どの会社も人材確保に四苦八苦していました。
せっかく採用できても短期間で退職してしまい、人材の定着が出来ずに困っている会社の実話です。
やっとのことで採用した人が1か月もたたないうちに退職したことが続いたので、さすがにおかしいと思った社長。
退職者に本当の理由を聞いてみたら、先輩にいじめられた、ということがわかりました。
そのいじめた先輩というのは入社順でいうと一番最近の人。
いじめとはどんなことがあったのかというと、
・仕事を教えてもらえない
・会社の悪口ばかり言って新人のやる気をなくす
・先輩社員のあることないことの悪口言う
・雑用を押し付ける
等のことでした。
この手の人は仕事ができない人です。
自分よりも優秀な新人が入ってくると、自分よりも序列が上になってしまい、面白くないのです。
さらには、自分の居場所がなくなってしますのです。
優秀な新人が入ってくると、自分が追い出されるのではないか?
だったら事情を知られないうちに追い出してしまえ、となり会社内で椅子取りゲームを始めてしまいます。
会社としては、このいじめた人こそ退職させるべきだったのですが、よく見えてなかったので、「最近の新人は続かない」という偏見があったので事実がわからなかったのです。
いじめがある噂を耳にしたら、両当事者から個別に直接話を聞いて、事実を確認して、いじめをやめるように注意し、それでもならないと文書注意、さらに直らなかったらまた文書注意、この繰り返しで出勤停止等の懲戒処分をします。
懲戒処分をするには就業規則に記載がなければできません。
もう一度就業規則の服務規律と懲戒処分と懲戒処分の手続きを確認してください。
これは組織マネージメントの問題です。
現代のように組織マネージメントが重要になってきた時代では、優秀な人材ほどすぐに退職することは明白です。
今すぐに組織のあり方を考え直さなければなりません。
会社が明確にすることは
・なぜ人材を採用するのか
・どんな仕事をしてもらうのか
・現在の従業員にどんな影響を与えるか
です。
人員の補充ではなく、現在の社員にない能力を持った人材を採用することを明確化しなければ、いつまでたっても人材は定着しません。