新型コロナウイルスを恐れすぎるな、数字を見て落ち着こう(2020年3月5日)

2020年03月05日に書いたブログです。

新型コロナウイルスを恐れすぎるな、数字を見て落ち着こう
猛威を振るうような報道がされている新型コロナウイルスですが、本当のところどうなんでしょうか?
厚生労働省が発表する数字をもとに考えてみます。

私の個人的な結論、現在のところこれほどの大騒ぎが必要なのかと思います。
人混みを避けること、手洗い・うがいの徹底、目をこすらない、他人と接近しすぎない等のことで感染予防できるのではと思います。
いつもの風邪予防で十分ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスを考える前に、いわゆるインフルエンザのについて
2019年厚生労働白書によると「インフルエンザは冬季を中心に毎年流行する感染症の一つであり、その病原体の感染力 が強いため、日本国内では毎年約1,500万人前後が、つまり、国民の約10人に1人の割 合で、インフルエンザに罹患している」
ここ数年の厚生労総白書には毎年約1,500万人前後がインフルエンザに罹患と記載している。

直近で大流行した「2009年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1)」も見てみます。

厚生労働省が毎年発表している厚生労働白書からまとめました。

 

平成 22 年版 厚生労働白書
今回の新型インフルエンザ(A/H1N1)ウイルスの特徴 今回流行した新型インフルエンザの症状としては、突然の高熱、咳、のどの痛み、倦怠感に加 え、鼻汁・鼻閉、頭痛等がある。 感染され、発症した方のほとんどが軽症で回復しているが、持病のある方々の中には重症化*2 するリスクが高い方がいる。
*2 重症化するリスクが高い基礎疾患
・慢性呼吸器疾患 ・慢性心疾患
・糖尿病などの代謝性疾患 ・腎機能障
・ステロイド内服などによる免疫機能不全 (妊婦、乳幼児、高齢者といった方々はこれらの基礎疾患がなくとも重症化する可能性がある)

(1)受診者数等
感染症発生動向調査によると、2009(平成 21)年 7 月 6 日から 2010(平成 22)年 7 月 3 日までの新型インフルエンザ(A/H1N1)による受診者数を約 2,077 万人(国民の約 6 人に 1 人)と推計されている(これは発症し、かつ医療機関を受診した患者数であり、医療機関を受診 せず自宅で療養している方や、感染しても症状が出ない方を含まない)。

入院した患者は、2009年 7 月 28 日から 2010 年 3 月 30 日までに 17,646 人(全数報告。受診者の約 1 千人に 1 人) と推計されている。

また 2009 年 7 月 27 日から 2010 年 7 月 4 日までに、1,648 人が重症者 (入院中に人工呼吸器を使用した方、急性脳症と診断された方及びICUに入院された方をいう。 入院者の約 10 人に 1 人)となっている。

また、自治体からの報告によると、7 月 4 日の時点で 新型インフルエンザ(A/H1N1)感染と診断された患者のうち 201 人(受診者の約 10 万人に 1 人)が死亡している(図表 1-1-3)。

(2)基礎疾患ごとの状況
入院患者を 15 歳未満と 15 歳以上に分け、さらに基礎疾患保有率をグラフにしたものが図表 1-1-5 である。15 歳未満の方の場合、「基礎疾患なし」の割合が高くなっていることが読み取れ る。 また、

重症患者について、例えば糖尿病をお持ちの 15 歳以上の方の「入院患 者における割合」が 10.2%であるのに対し、「重症患者における割合」が 15.9%であるなど、 15 歳以上の方で、何らかの基礎疾患を有する方が重症化する傾向が比較的高いことが推測され る。

(3)死亡事例について
2010(平成 22)年 3 月 30 日までに地方自治体から厚生労働省に報告された死亡事例 198 例である。
死亡事例は 10 歳未満に続き、40 歳 代、50 歳代が多く、受診者数が多かった 10 歳代の死亡例は、他の年齢層の半分以下であった。 しかし、入院患者あたりの死亡数は 20 歳未満に比べ、40 歳代以降で多くなっている。

(4)時系列的動向
流行入りした 2009(平成 21)年 8 月以降、10 月に入ってから、まず小児に急速に感染が拡がり、さらに約 1 か月遅れて幼児、そして 15 歳以上へと流行したものと考えられる。

最後に、今回の新型コロナウイルスは出ているデータとして感染者数と、死亡者数を確認します。

厚生労働省発表によると
2020年3月4日12時00分現在で
感染事例 257例(国内事例 246、チャーター便帰国者事例 11)
死亡者数 6名

それでは6名の死亡者数とは多いのか少ないのか?

 

これも毎年厚生労働省が発表している「人口動態統計」から

死亡者総数 死因がインフルエンザ  肺炎   インフルエンザ+肺炎
平成20年 1,142,407    272       115,317      115,589
平成21年 1,141,865     625       112,004     112,629
平成22年  1,197,012     161       118,888     119,049
平成29年 1,340,567     2,596       96,859      99,455
平成30年  1,362,470     3,325      94,661      97,986

インフルエンザ死亡者数は増加しているが、肺炎死亡者が減少。
その結果、死亡者総数は増加しているが、インフルエンザ死亡者+肺炎死亡者では減少。

新しいウイルスなので必要以上に混乱しているのかと思いますが、この数字をみれば多少は落ち着くかな。

最後にもう一度
私の個人的な結論、現在のところこれほどの大騒ぎが必要なのかと思います。
人混みを避けること、手洗い・うがいの徹底、目をこすらない、他人と接近しすぎない等のことで感染予防できるのではと思います。
いつもの風邪予防で十分ではないでしょうか。

 

追記

厚生労働省のホームページから令和2年6月29日発表分です。

6月29日現在の新型コロナウイルス感染症に関する状況及び厚生労働省の対応についてお知らせします。

国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は18,476例、死亡者は972名となりました。
また、入院治療等を要する者は939名、退院又は療養解除となった者は16,557名となりました。

これから第2波が来るとか来ないとか。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です