ダミー会社通じ給与の一部、厚生年金保険料逃れ( 2017年09月25日 読売オンライン)
社会保険料逃れの記事がYOMIURI ONLINEに掲載されています。
ダミー会社通じ給与の一部、厚生年金保険料逃れ
2017年09月25日 06時00分
東京都内のタクシー会社が、香港に設立したダミー会社を通じて従業員に給与の一部を支払う方法で、国に納めるべき厚生年金の保険料を低く抑えていたことが、関係者の話でわかった。納付を免れた保険料は、2年間で少なくとも6000万円超に上る。海外企業を利用した保険料逃れが明らかになるのは初めて。厚生労働省は、他にも同様の事案があるとみて全国の年金事務所に調査を指示した。
関係者の話などによると、タクシー会社の従業員は採用後、同社社長(56)が代表を兼務する香港の会社に転籍。この会社からタクシー会社に出向する形で、日本国内で働いていた。
従業員は、基本給として一律に月14万5500円をタクシー会社から支給される一方、歩合給や深夜手当などの給与は、香港の会社名で受け取っていた。同社では遅くとも2012年頃からこの仕組みを取り入れ、国に基本給分だけの保険料を納めていたという。」
この手の記事が出る度に思いますが、この労使折半で社会保険料を負担する厚生年金保険制度は限界なのです。
これからは次のことを同時にするのがいいです。
1.国民年金の第3号被保険者から最低でも国民年の第1号被保険者の保険料の半額を徴収する。
2.国民年金の受給額を倍増する。
3.従業員の給与から社会保険料を控除することを廃止して、所得税に一元化する。
4.会社負担の社会保険料を廃止して、社会保険税を創設して、社会保障費用の徴収を一元化する。
これぐらいやってほしいですね。
ところで、私は、このような海外の会社を使った経緯削減スキームに取り込まれそうになりました。
あれは、今から8,9年前だったと記憶しています。
都内の経費削減コンサルティング会社から、給与計算代行の問い合わせがあり、高額な喫茶店で面談しました。そのコンサルティング会社は、主に製造業の顧客向けに、半分は国内の製造業に勤務して、もう半分は海外の会社勤務していることにして、社会保険料、雇用保険料、労災保険料や所得税を削減するとのことでした。そしてそのコンサルティング会社の収入は削減できた経費の何割か、というものでした。
私に対する料金は、かなり良く魅力的でしたが、なにか怪しさを感じたので、お断りしました。